サンゴは30年後に絶滅します【私たちにできること】

現実

こんにちは! Senaです。

なんか最近、海が汚くなってない?
一時期より温暖化が騒がれなくなったけど、台風とか年々勢力を増してるし、サンゴも減ってる気がするなぁ…

こんな風に思ったこと、ありませんか?
実はサンゴは、このままのペースで温暖化が進むと30年後(2050年)には絶滅すると言われています。

この記事の内容

・サンゴの役割
・世界規模で現在サンゴに何が起きているか
・サンゴが減ると何が起こるのか
・サンゴを守るために私たちにできること

サンゴの役割

サンゴ礁が海洋に占める面積はわずか0.2%だけ。
ですが、そこには世界の海に生息する50万種の生物のうち約25%の種が生息しています

バリアリーフ
波を砕く役割にあるサンゴ礁は、地震による津波や台風による高波の被害を抑え、自然のバリアリーフ、防波堤として私たちが暮らす海岸を守ってくれています。

●漁業資源
多くの海洋生物が生息しているサンゴ礁は、人間にとってもとても大切な漁業資源となります。

海洋生態系の基盤
さまざまな海洋生物に住処と産卵場所を提供し、生物の多様性に一役買っています。
また、サンゴは海水のCO2濃度調節において重大な役割を担っており、必要不可欠な存在です。

●観光資源
たくさんの海洋生物が生息する美しいサンゴは、マリンレジャーをしに訪れる人々を楽しませてくれます。

サンゴの絶滅 = これらの役割を担う動物がいなくなるということ!
想像するだけでも恐ろしいですね。

いまサンゴに起きていること

私たちの生活の中でたくさんの役割を担っているサンゴ礁ですが、現在危機的な状況に晒されており、このままの状況が続くと30年後にはサンゴが絶滅すると考えられています。
サンゴが減少している原因は数多ありますが、代表的なものを挙げていきます。

日焼け止めによる海洋汚染

日焼け止めに含まれている有害成分が、海の生態系やサンゴ礁に悪影響を与える恐れがあります。

「オリンピック競技用プール6個半分の海水にたった1適垂らすだけ」でサンゴや海洋生態系に悪影響を及ぼす物質がある…!

市販の日焼け止めに含まれている物質で1番の有害成分とされているオキシベンゾンは、ごく少量でとんでもない悪影響をもたらすことが分かっています。具体的には、異常成長が起きたり、白化の原因となったりします。
2015年の記事ですが、わかりやすいのでよかったらこちらをご覧ください。

年間で6,000~14,000トンもの日焼け止めがサンゴ礁海域に排出されている。

海は広いしちょっとくらい日焼け止め塗っても大丈夫でしょ!と思うかもしれませんが、年間でこれだけの量がサンゴ礁海域に排出されています。

海洋ゴミや生活排水による汚染

サンゴは、共生している褐虫藻が光合成を行うことでエネルギーを得ています。
しかし海洋ゴミや、河川から流れ出た生活排水の影響で透明度が低下し、光が届かなくなると褐虫藻の光合成が阻害され、結果的にサンゴの成長も阻害されることになります。
また、上の画像のように陸上から流出したビニール袋などがサンゴに絡まり、成長を阻害することもあります。私たちが暮らしている沖縄の海でよく見かける光景です。

観光利用による影響

海水浴やダイビングで、サンゴの大切さを理解していない人が、故意ではなくてもサンゴを踏みつけてしまう、釣り餌や釣り糸を放置してしまう、プレジャーボートの投錨によりサンゴを破壊してしまう…など、様々な影響が考えられます。
海水中では、不自然に破壊しているサンゴや、釣り糸が絡まったサンゴを多く見かけます。

海水温上昇によるサンゴの白化現象

サンゴと共生し、サンゴに必要な有機物を供給している褐虫藻は、水温が上昇した状態が続くとストレスを感じ、サンゴの体内から喪失(もしくは縮小・透明化)してしまいます。
そうすることでサンゴの骨格が透けて見える白化現象が起こります。
白化状態になったサンゴは褐虫藻からの栄養を受けることができないので、多くの場合復活することはなく死滅してしまうと言われています。

台風の巨大化による影響

台風は自然界において必要なものですが、温暖化の影響により年々勢力を増す台風により、根元から折れてひっくり返っているテーブルサンゴをよく目にします。
また、海面上昇とあいまって、外洋の波浪エネルギーがサンゴ礁まで到達するようになり、破壊が進むことが懸念されています。

もっと詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
→「サンゴ礁の危機」水産庁より

サンゴを守るために私たちにできることは

まずは知ろう

今サンゴに何が起きているのか、現状を知ることがとても大事。
この記事に辿り着き読んでくれた方は、この部分はクリアしていますね!
詳しく知りたい方はこちらのドキュメンタリー映画がオススメです。いま世界規模でサンゴに何が起きているのかとてもよく分かります。観て現実を目の当たりにすると、心が苦しくなりますが…1人でも多くの人に観て欲しいです。

声をあげよう

現状が把握できたら、声をあげることが大事。
知らないと、なにもできないしそもそもしようと思わないですよね。なので、今のインターネット社会を利用して、小さくても声をあげていきましょう。方法はたくさんあると思います。
SNSを利用して参考になった記事をシェアしたり、↑のドキュメンタリーをシェアしたり、このブログの記事をシェアしたり。
声をあげることで、知る人を増やすことができます。

行動しよう

知る機会を得たなら、行動に移しましょう。
小さいことでもそれが集まって大きな変化になります。無理のない範囲でいいので、自分ができることから行動に移していくのが大事!

サンゴに優しい日焼け止めを使おう

日焼け止めがサンゴに与える影響については上述した通りです。
日本でもサンゴに優しい日焼け止めが購入できるので、是非検討してみてください。
下の記事でオススメ順に10つの日焼け止めを紹介していますので、よかったらご覧ください。

プラスチックゴミを減らそう

海洋ゴミの7割は陸上から来たものと言われています。中でも、プラスチックゴミは分解せず世界中の海域を漂流し、多くの海洋生物に悪影響を与えています。
プラスチックごみの恐ろしさは、先日ビーチクリーンしているときに見つけたこちらをご覧ください。

砂に半分埋まっていたお菓子のパッケージ。まさかの、昭和60年、35年前のものでした。
令和の時代に昭和のお菓子のゴミを拾うことになるとは…異常ですよね。でも、これこそがプラスチックのすごさなのです。分解するのに途方もない時間を要します。

ゴミを拾おう

海洋ゴミの7割が陸上から来たものです。実際に海に潜ると、台風のあとなんかは特に、風に飛ばされて河川に落ち、海に流出してきているものがとても多いことを実感します。
綺麗な海を綺麗だと思う心、綺麗な海やサンゴを守りたいという心があるのならば、目についたゴミを拾いませんか?実際に海に行って掃除をする訳ではなく、家の周りを掃除するだけでも良いと思います!


30年後にサンゴが絶滅…怖いですよね。
でも、私たちにもできることがたくさんあります!この記事を参考にしてもいいですし、自分で考えても良いと思います。小さいことが集まって大きな変化になる!まずはできることから、やっていきましょう!

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