車中泊用ベッド作成マニュアル。

旅のはなし

こんにちは! Senaです

気づいたら、オーストラリアでのワーホリ生活もそろそろ終わり…

相方Mariと話し合った結果、最後の1ヶ月はせっかくだから車でちょっとばかし旅をしたいよね、という話に。

思いついたら即行動の私たち。木材とコンパネを用いて一からベッドを作ることにしました!

ミシンとかものづくりは得意な方だけど、DIYはやったことないなあ

そんな私が材料選びから組み立てまで詳しく解説していこうと思います!

2020.07.09 追記

オーストラリアで作成することをメインに記事を書いていたのですが、ご要望があったので日本で作成する場合に使用できる材料の購入リンクを追加しました!
他にもなにかご要望や質問あればお気軽にお問い合わせください。

完成形はこちら

こんなんできました。

車中泊 ベッド 完成品
車中泊 ベッド 完成品
かかった時間 : およそ10時間
ダラダラ空き時間にやったけど、トータルしたらこれくらいかな。
ネジとか木材とか英語がわからなさすぎて、買い物に3時間くらいかかってると思う…笑

かかった費用 : およそ$150
制作の条件
  1. 2人でのびのび寝られる(175cmのMariが足を伸ばせる)
  2. ベッドの下にものが収納できる
  3. 後部座席を使用するため折りたたみ可能
  4. とにかく簡単に、できるだけ安く作れる
  5. パイプではなく、木材で作れる
  6. 1ヶ月間安全に寝られる強度がある

これらを条件に作りました。

とにかくDIYど素人初心者なので、もっと簡単な方法あるよって言われるかもしれませんが…
詳しく紹介していきます!!

車中泊ベッドの作り方 ー前準備ー

採寸と設計

私たちが乗っている車は、2007年式のTOYOTA RAV4。

日本で同じ年式の同じ車に乗ってる人はかなり少なさそうなので、参考になるか分かりませんが…笑

車内 後ろから
車内 前から

このように、シートを倒せばほぼフラットになるものの、タイヤハウスは出っ張っているしシート部分は凹凸があるしで、完全にフラットにはなりません。

チェックポイント
  1. タイヤハウスの上部とベッドがだいたいフラットになるように
  2. 折りたたんでラゲッジスペースに収まるように

これを条件に採寸して、このような設計図が完成。
フリーハンド、ガタガタ設計図でごめんなさい。笑

車中泊用ベッド 設計図
①の足の長さ30と34と書いていますが、26と30の間違いです。

①が車の後方、③が前方部分。

①と②は取り外しが可能で、使わないときは②の足を取り外して①の上に収納できます。

収納したときのサイズが、座席を立てたときのラゲッジスペースに収まるよう計算してます。

②と③は蝶番で繋がっていて、折りたたみ可能。

②の足が長いのは表記間違いではなく、強度を考慮して、倒した座席の上ではなく車の床部分に足がくるように設計しています。

設計が決まったら必要なものを買いに行こう

日本でいうとこのホームセンター、Bunningsで必要なものは全て揃うよ!

木材

足や土台に使う長細い木材(パイン材)
車中泊用ベッド 木材

日本なら2×4のパイン材でいいと思います。

他にも70×45、90×35、90×45などの寸法がありました。

STRUCTURAL は建築に使われる頑丈な素材らしいです!

土台の上に乗せるコンパネ
車中泊用ベッド コンパネ

強度や軽さ、価格など好みで選びましょう。

少し重さはありますが、これ以上薄いやつは売ってる段階で反り返りとかが見受けられたので、厚さ12mmを選択。

私たちのベッドは110×185を予定していたので、これを切って使用しました!

コンパネは、日本では180×91cmが基本サイズのようです。(1人用ベッドにはちょうどいいかも?)

ネット通販で買うよりは、カットサービスを行なっているホームセンターで買う方がいいかと思います。オーストラリアの値段と比較するとかなり安いです。

KOMERIのコンパネとか、めちゃめちゃ安いのでオススメです。

カットサービス

コンパネ カットサービス

その場ですぐに頼んだ大きさにカットしてくれます。
大きいBunningsにしかないサービスなので、事前に調べて行ってください!
料金も書いてあったけど、そういえば特に請求されなかった…
この辺はオージーならではの適当さ。笑

ネジ

車中泊用ベッド ネジ

何度も言いますがド初心者なので、
こちらの記事を参考にさせて頂きました。

私が選んだのは“スリムビス”という種類の半ネジタイプ

10Gというのが半径のことで、50mmはビス全長のこと。

ビスの太さの選び方
打ち込む板の厚さの1/3以下の径の大きさが妥当。

ただ日本だと長さによって太さが決まる規格になっているようなので、ここは考えなくてよいかもしれません。

ビスの長さの選び方
取り付ける木材の長さ + 20mmを目安に選ぶとよいみたいです。

これは最小値なので、必要に応じてより長いものを使うようにしてください。

私は12mmの板を打ち込む分と35mmの板を打ち込む分が必要だったから、
少し長めに38mmのと60mmのものを買ったよ!

鬼目ナットとコネクターボルト

これはもっといいアイデアがあるのかもしれないけど…。
取り外し、折りたたみ可能だけどそこそこ頑丈な作りにしたくてこれを選びました。

設計図の①と②部分の連結と、②につける足の連結に使用してます。
六角レンチで簡単に付け外しできる割に、強度がいいです!

カーペット

車中泊用ベッド カーペット

木材むき出しでいいって方は必要ないと思います。

私たちは量り売りしているこんな素材のものを購入しました!
(大きいBunningsにあります)

あるとないだと見た目がかなり違うし、手に木屑が刺さったりしないからつけること推奨します!

カーペットを購入したら、それを取り付けるためのステープルガンも必要。

ボンドを使おうと思っていたんですけど、カーペット買うときに店員のおじちゃんにステープルガンの方がいいと言われ、そちらを購入。簡単に取り付けできたのでオススメです!

ちなみにステープルガンとはこんなやつ。でっかいホチキスみたいなのです!

その他必要なもの

●定規
地味に必要。どこに穴を開けるか決めるために使いました。

●軍手
いがいがの木材触るから、あってもいいかなと。

●ドリルドライバー

これ、制作するにあたって絶対必要
ネジを打ち込む下穴を開けるためにも、実際にネジを打ち込むためにも。
でも、このためにしか使わない…って人は借りるのが一番だと思います。高いからね…
ホームセンターによってはドリルの貸し出ししてたりするので、チェックしてみてください!

制作!の前に知っておきたい知識

やることなすこと全部調べながらやるの本当しんどかった…
このブログが少しでも誰かの役に立つことを祈りますっ

下穴開け

  1. まず、下穴を開ける位置を決めて印をつける
     表と裏どっちもに印をつけます!位置の決め方はセンスで。(適当)

     真ん中、等間隔を意識して計測し印をつけました。
  2. 決めた印に軽く穴を開ける
     木ネジ当てがって、その辺にあった石をトンカチ代わりにして穴開けました。(ワイルド)
  3. 適切な大きさの穴を真っ直ぐに開ける
    無茶言いなさんな。って感じですよね。でも大丈夫!私にもできたから。


    穴の大きさ
    恐らく購入するネジのパッケージもしくはお店に表があると思いますが
    使用するネジ径の70%を目安にするといいようです。
    (10mm径のネジを使用するなら7mm径の下穴を開けるということ)

    最初に小さめのドリルで貫通させてから、実際開けたい大きさで開けるといいです。
    ドリルの直径がインチ表記で泣きそうになった私を助けてくれたサイトはこちら


    穴の深さ
    木材に入るネジの長さの50~70%が目安。

    つまり12mmの板を38mmのネジで打ち込もうとしたら、
    打ち込み先の木材に (38-12mm) x 0.5~0.7=13~18.2mm の深さの下穴を開けます。

    木の素材によっても結構違いがあるみたいなので目安です。
    ちなみに私は測るの面倒くさくて目分量でやったけど大丈夫だった。(適当)


    真っ直ぐ開けるには
    調べたら色々な方法が出てきましたが、表から半分くらいまで穴を掘ったのちに裏から貫通させる、こちら↓の方法でやりました。

    貫通させない穴の場合は、垂直な地面でできるだけ垂直にドリルが入るように頑張った。(適当)

正直、ミスって何個か余計な穴を空けてしまったとしても強度にそんな影響ないと思うので…
気楽にやろうぜ。(適当すぎ)

ネジの打ち込み

使うドリルドライバーによって使用方法は違うと思うのですが、
私が参考にしたのはこちらのサイト
とてもわかりやすく動画つきで説明されているので、事前に勉強するのがいいと思います!

丸投げしてごめんなさい。笑

鬼目ナット

鬼目ナットにも種類があるようですが、取り外しが簡単な ねじ込み式(つばつき)タイプをチョイス。

M6という規格の鬼目ナットを買ったので、下穴は 8.7mm~9.0mmで開けます。

ねじ込んだ鬼目ナットの位置と上の木材の穴の位置が合わない事件も
あったけど、六角レンチで簡単に着け外し直せたよ!

鬼目ナットの下穴は、木材に入るコネクターボルトの長さより深く開ける必要があるので注意。

私は 50mm のコネクターボルトで 12mmのコンパネをとりつけたかったので、
50 – 12 = 38mm 以上の穴をジョイントする側の木材に開けました!

いざ、制作!

まずは、①の部分の制作

車中泊用ベッド 製作風景
車中泊用ベッド 製作風景

こんな感じで橋を2つ作って、上にコンパネを乗せます。

強度が心配だったら骨組みを増やしましょう。私たちはとりあえず1ヶ月安全に寝られればよかったのと、お金かけたくなかったのと、下にものを収納したくてこのシンプルな作りにしました!

ちなみにこういうコンテナを2つ、ベッドの下にぴったり収納することができたので、キャンプ用品や食品などはこれに入れていました!

車中泊用ベッド 製作風景

そして①と②のコネクト部分に鬼目ナットを埋め込みます。

そして、②の部分

コンパネにパイン材打ち付けてるだけの簡単な作りすぎて説明するまでもないんですけど、ドッグシッターしてるわんこが可愛かったんで動画で載せときます。笑

②と③の取り付け

②と③を蝶番で取り付けます。ちなみに蝶番は英語でHinges。

正直蝶番ありすぎてなにがなんだか分からなかった…。蝶番売り場の前で小一時間悩んだ挙句、投げやりにチョイスしました。(参考にならなくて申し訳ない。笑)

蝶番

ちなみにこれ180度以上開いてしまうので、それを留めることのできるなにかが必要です。私たちは余った木材に穴を開け、鬼目ナットとコネクターボルトを使って着脱可能な留め具として代用しました。

カーペットの取り付け

車中泊用ベッド 製作風景
車中泊用ベッド 製作風景

全てが完成したら、カーペットを取り付けます。
200m幅のカーペットを1.1m購入しました。
割と適当にステープルガンで取り付けて、いらないところはカッターでカット。簡単でした!


ざっと書きましたがこんな感じかな?
解体、組み立ては2人でやって3分くらいでちゃちゃっとできます!
大きさは185 x 110cm。上にこんな感じの↓折りたためるマットレスを敷いて寝ました。

製作自体はそんなに難しくなかったのですが、事前の調査にめっちゃ時間がかかったのでここにまとめました。
なにか質問がある方は、コメント欄でお気軽にお問い合わせください!

あと、この車とベッドをセットで10月末に売る予定なので、興味ある方いたら連絡ください。笑
→車売るのは大変だったけど、ベッドはリスティングした瞬間、まじで秒殺で売れました、ありがとうございました。笑

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