こんにちは! Sena(@Sena_StaySalty)です
オーストラリア旅行をお考えの皆様、やはり オーストラリアといえば海! ですよね。
日本も海に囲まれた島国ではありますが、季節も真逆のオーストラリア…
オーストラリアの海って冬も入れる?
オーストラリアで海水浴って危険なの?
サメやワニやクラゲはいない?
このように様々な疑問が浮かんでくると思います。
海の大学を卒業し、現在オーストラリアに在住している私が、
“オーストラリアの海”に関しての疑問にお答えしていきます!!
海で泳げる季節
オーストラリアは、日本のおよそ20倍の国土面積を誇ります。
季節といっても一概には説明できないので、地域における細かい季節情報を知りたい方はこちらをご参照ください。
私が暮らしている東海岸、サンシャインコーストは真冬でも太陽が照りつける日中はとても暖かいです。
真冬にビキニで海水浴してるアジア人がいたら、きっとそれは私…
ということで、サンシャインコースト(付近の西海岸)は、多少の気合があれば真冬でも海に入れます!
水温も、一番低いときで20度を切るか切らないかです。しかし、水温も場所によってかなり異なります。
これは一昨日(2019.08.28)のオーストラリアの海水面温。サウスオーストラリアなどは15度を切っていますね。サウスオーストラリアでは水温が高くても20度いくかいかないかのところもあります。そうなってくると夏も海水浴はツラそう…
細かい場所による水温、波の状況を知りたければこちらのサイトがおすすめ。
英語ですが、上部の”country” “region” “break”を見たい地域に変更して、必要な情報を選択するだけ。
上の例だと”Water Temp.” つまり水温を選択しています。
日本の夏休みにオーストラリア旅行!を考えているのであれば場所によっては海に入れるけど、そこそこ寒いことをお忘れなく!
逆に冬休みでも、サウスオーストラリアなどは海水温が冷たいよ!
オーストラリアで海水浴は危険?
これは、是非ともオーストラリア旅行にくる全日本人の方に読んでいただきたい内容です。
オーストラリアの海を安全に楽しめるかどうかは、あなたの心構え次第です!!
日本は海に囲まれた島国でありながら、海や川や湖、水全般への危機意識がとても低い…
これは教育の問題だと思うのですが…海を楽しむときに絶対に頭の片隅に置いておいてほしいのは、
海は危ない、一歩付き合い方を間違えると命の危険が伴う ということです。
旅先での解放感やそれに伴う過信により、事前知識も危機意識もなく海に飛び込み救助される観光客がものすごく多いです。
せっかく楽しもうと思って行った旅行先で苦い思い出を作りたくないですよね…。
ということで、最低限知っておいて欲しいことをここに書いていくよ!!
遊泳フラッグの間を泳ごう!
ライフガードがいる場所で安全に海を楽しみたい、という方は、遊泳フラッグの間を泳ぎましょう。
赤い旗…遊泳禁止 黄色い旗…遊泳可能だがコンディションがよくないので注意して遊泳すること
昨日までみんな泳いでたけど、コンディションが急に変わって今日はビーチクローズということがごく普通にあります。
最新の情報はSurf Life Saving (通称SLS)がこのようにTwitterに随時アップしてくれているので、行く前にチェックしましょう!
#NorthStradbrokeIsland – Lifeguards have closed Main Beach due to dangerous surf conditions. Please stay out of the water.
— Surf Life Saving QLD (@lifesavingqld) August 27, 2019
各州のTwitterリンクはこちら↓↓
・ニューサウスウェルズ ・ビクトリア ・クイーンズランド ・南オーストラリア ・西オーストラリア ・タスマニア
カレント(流れ)に気をつけよう!
オーストラリアの海はカレントがとてつもなく強い!!!
立っていられないほどのカレントに遭遇することも稀ではありません。
特に“離岸流<リップカレント>”は沖に向けての流れ。
これに巻き込まれてしまうと、瞬く間に沖に向かってどんどん流されていきます。最速で1秒で2m進むことも…。
○カレントに巻き込まれないためには、どうすればいい?
- 遊泳フラッグ間を泳ぐ(これが一番間違いないでしょう)
- 急に飛び込まず、海の様子を伺いながら入水(流れがあるときは、足だけ入れればわかります)
- 自分が入水した位置の目印などを覚えておく。こまめに流されていないか確認する。
これは海に入ること数十年、泳ぎにもそこそこ自信がある私の知人… がこちらに遊びに来たときの話です。 私は遊びに来てくれた人には必ず、オーストラリアの海について、この記事に記載しているようなことは全て説明します。 その日は、とある観光地の海へ その知人を連れていきました。 遊泳フラッグが立っていて、ライフガードも常駐している安全体制抜群のビーチです。 海に到着し、波が結構高かったのと、目視でカレントが確認できたので、途中まで一緒に入り「こちらへの流れが強いから、自分がどこにいるか常に確認してね、遊泳フラッグから離れすぎたら流されてるってことだよ」と再度注意を促しました。 しかし、ほんの数分目を離した隙に彼はカレントに巻き込まれ、瞬く間に数百メートル離れたところへ… ライフガードがすぐに救助に行ってくれたので事なきを得ましたが、とても怖い経験でした。 救助された彼は「ここまで流れが強いと思わなかった」「自分は大丈夫だと思っていた」と言っていました。
こんな風に、事前知識があり気をつけていても、離岸流に巻き込まれてしまうこともあります。
○カレントに巻き込まれてしまったら、どうすればいい?
- まずは慌てずに、落ち着く (これが一番大事!)
- ライフガードがいるときは、助けてほしいことを知らせる
(片手を左右に振るのが海でのヘルプサインです) - 足をつったなどで泳ぐのが困難な場合は無理して泳がずに、浮く!
- 離岸流の場合は流れに逆らって岸に戻ろうとするのではなく、岸と並行に泳いで離岸流がおさまる場所を探す
○もしくは、友達がカレントに巻き込まれてしまったら…?
- 絶対に、生身で助けに行かない!! (白状に聞こえるかもしれませんが、海ではこれが常識)
- ライフガードもしくは周囲の人に知らせて助けを求める
これがライフガードもいない、助けを求められる人もいないところで起きたらと思うとゾッとしますよね…。なので基本的には先ほど述べた遊泳フラッグがある、遊泳区域での海水浴を推奨します。
海は危ない、ってことを忘れないで!過信が1番危険!!
紫外線を侮るな!
これはどこのサイトやブログを見ても書いてあると思いますが…オーストラリア の紫外線は本当に強い!!
日本ではサンオイル塗って焼いてた私も、
さすがにこっちではSPF50の日焼け止め使ってるよ。
適当に塗って一部だけちゃんと塗れてなかった!とかでも、とんでもなく悲惨なことになるので、全身に満遍なく塗って外に出ることをおすすめします…。火傷みたいになっちゃうよ!
サンゴや海に優しい日焼け止めに関する詳しい情報はこちらの記事↓
オーストラリアの海の危険生物は?
サメ
オーストラリア旅行に行くと言ったら必ず言われるであろう…「サメに気をつけて」
確かに、人がサメに襲われるニュースはオーストラリアでは珍しいものではありません。
それでもサメに襲われる確率って、宝くじに当たる確率より全然低いんだよ!
だいたいは致命的な事故が起きる前に、付近でサメの目撃情報があることがほとんど。
つまり目撃情報がありながら海に入ってた人が襲われるケースが多いです。
また、サメも人を食べようと思って襲うわけではないのです。水中から見て、水面に浮かんでる人やサーフボードがトドやアザラシに見えて…味見する。その味見が致命傷になるんですけどね…。
目撃情報があった付近では海に入らない!
海岸にある注意書きをよく見る!
遊泳フラッグの範囲内で泳ぐ!
これらに気をつけていれば、サメに襲われることはまずないでしょう。
サメの目撃情報は、こちらのTwitterアカウントで頻繁に更新されています。
Official #SharkReport: NSW – MID NORTH COAST – LIGHTHOUSE BEACH RECEIVER ‒ PORT MACQUARIE. 10:18, 30 Aug 19, Receiver Tag pic.twitter.com/zmatnKpf1I
— Dorsal Shark Reports (@DorsalAus) August 30, 2019
ワニ
サメと名前を並べて危険と言われる生物…ワニ。海にも川にも汽水域にも生息しうるワニ…
逃げ場ないじゃん!こわ!!
と思うかもしれませんが…サメと同じように、危険地域に自ら出向かなければ襲われることはありません。
オーストラリアでのワニによる死亡事故は、年間平均で2件のみ。
観光客が観光地で襲われることなどないに等しいので、安心してください。
ただし、有名なところでいうと観光地で有名なケアンズ。そこに海があるからと泳ぐのはとても危険。
このように表示があるので、ビーチアクセスの注意書きを必ず見てくださいね!
クラゲ
夏の間あらわれ海水浴客をおびやかす…ブルーボトル。日本ではカツオノエボシという名のこのクラゲ、刺されるととんでもない激痛が走ります。
それはそれは衝撃的な痛さだった…まさに電気が走ったような。
今年も、1月の1週目だけで7000人もの人が被害に遭ったとニュースになっていました。
私みたいに刺されても報告しない人もいるだろうから、実際はもっと多くの人が被害に遭っていると思います。
このブルーボトル…遊泳能力はないのですが、岸に向かう風が吹いているときにその風に乗って沿岸にやってきます。
触手がとんでもなく長く、最長でなんと50m(!!!)もの触手を持つ個体も確認されているとか。
海に入ろうとして、波打ち際にこいつらが打ち上がってたら入らない方がいいです。高確率でやられます。
びっくりするのは、オージーみんな割と気にせず海入る…
なんなら素足で踏んで破裂する音を楽しんでる…こわい…。
遊泳フラッグ域内でも、普通に刺されます。
時期は一応夏の間ですが、風向きによっている日といない日があるので、入る前に波打ち際をチェック!
もしくは先ほどリンクした各州SLSのTwitterページで最新情報をご確認ください。
○刺されないためにはどうしたらいい?
んー…正直に言うと、刺されない方法はありません!笑
ウェットスーツにブーツ履いて手袋して顔は水につけないとか、素肌を完全に露出しない以外方法はないかな…。
個人的にないよりいいかなと思うのはラッシュガード。
着ていれば肌の弱いところを守れますからね。
あとはクラゲに刺されないと話題のクラゲ予防日焼け止め。
効果のほどはわかりませんが…口コミ見るとだいたいどこのサイトでもプラスの口コミが多いんですよね。機会があれば私も試してみようかな。
○万が一刺されてしまった場合の対処法
- 海水で洗い流す(ごしごしこすらない、真水は毒を体内に入れるからダメ!)
- 患部に酢をかける(日本語で検索すると酢はダメとありますが、最近酢が有力であることが立証されています)
- ライフガードに相談する(たぶんお酢をかけられます笑)
- 心配であれば病院へ
2回刺されると、人によってはアナフィラキシーショックを起こす可能性があると言われています。
私は2回刺されてるけど、平気だったよ
そこまで重篤な症状を引き起こさなくても、しばらく痛くて気持ちがブルーになるのは間違いありません。綺麗な見た目で危ないこいつに気をつけて!
様々なことを書きましたが、オーストラリアの海は本当に美しく、心を癒してくれます。
ぜひこの記事に書いてあったことを頭の片隅に置いて、オーストラリアの美しい海を安全に楽しく満喫してください!!!
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