座礁船が壊した世界、その後

沖縄

こんにちは! Senaです。

前回の記事に書いた、座礁船が壊した世界。

1月14日、その現場調査に同行させて頂いたので、詳しくレポートします。

座礁船撤去

1月14日、連日の悪天候と寒波が過ぎ去り、海はまるで夏の日のように穏やかでした。
この日、恩納村名嘉真のビーチに停泊していた座礁船が撤去されました。
こちらのニュースが分かりやすかったのでよかったらご覧ください。

撤去される際に通った水路を上空から確認しましたが、こちらは見たところ損傷はなさそうでした。
オイル漏れや撤去する際のサンゴの損傷など、二次被害がなかったのは本当によかった。

現場調査

座礁戦が離岸した後、恩納村漁協・ダイビングショップ・取材班の方々が第一調査に出ました。大きな初めの一歩が踏み出されました。

水中の様子は前回(1月4日)に比べると少し変わっていて、座礁船によりえぐられて真っ白だったところに藻が付き、全体的に黄色味がかっていました。その影響で新しい、生々しい傷という感じが少し薄れていましたが、やはり間近で見るのは辛いものがあります。

水中にある部品には、サンゴを傷付けながら航行してきたことがよくわかる傷が…。

座礁前と比較できる写真も撮影してきました。
左手前のサンゴと中央の穴の形が特徴的なので、同じ場所であることが分かっていただけると思います。
左が座礁前。見るからに健康的なサンゴが見渡す限り広がっていて、魚影も多数見られたのですが…
右が座礁後。美しかったサンゴ畑は見る影もなく、魚たちも住処をなくしてどこかへ行ってしまったことがわかります。

この日は前回確認できなかったアンカーも確認できました。
船のサイズから考えたら想像してたより小さかったんだけど、それでもこのサイズ。
これを瀬底島から引きずってきたのでしょうか…。見えているところだけでなく、見えない深いところの被害も気になります。

この日はまず現場調査ということでしたが、ご好意で同行させてくださったダイビングショップのスタッフの方々と一緒に、バラバラになったサンゴの瓦礫の中からこのようにまだ生きられそうなサンゴのかけらを探し出し…

岩にガッチリはめ込むという作業をしてきました。
うまく固着すれば、このまま成長してくれるそうです。

今後の対応

今回の調査で被害にあった範囲を調査・算出し、今後どのような保全活動を行っていくか、専門家の方々・漁協・村・県・ダイビング協会が連携を取って進めていくということでした。
今回私のInstagramやブログの記事をみて、ダイバーを集めると言ってくださったり、お手伝いしますと言ってくださってる方がたくさんいらっしゃって…とてもありがたいです!
本当にありがとうございます。
ですが…現場は超浅瀬のサンゴ畑で、ボランティアダイバーを集めて作業できるような場所ではなく(それこそ二次被害が起きかねない)、今後は保全活動も専門の方々で進めていくようになる可能性が高いです。なので、もしその中で私たちダイバーにもできそうなことがあったり、皆さんのお力を貸してほしいことがあったりすれば、是非共有させて頂きたいと思います。
私もサンゴをはじめ自然の力、生きる力を信じ、自分にできることを全力でやっていきたいと思います。

また、1月14日の調査時には海中にあった船の部品やアンカーは、翌15日には回収されたようです。なにかアップデートがあればまた報告します。

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